日曜日の朝は床屋へ行ってきました。
デパートの中にある床屋さんです。
2530円で今の時代ではとても安く10年以上通っている常連です。
とにかく伸びた髪を短くする、そして
手際が恐ろしく早いです。
朝9時に開店なんですがもう並んでいました。
みなさん気合いが入りまくりで、わたくしも並びました。
そんなわたくし、高校生から20歳前半までは美容院へ通ってました。
顔剃りがないんですがやはりオシャレにしてくれるので大変気に入ってました。
30歳を過ぎるとオシャレよりも素早さを求めていくようになりました。
わたくしが子供の頃まさしく昭和の時代は、学区にある入り口に赤、青、白の何か良く分からないクルクル回っているものがあり店主はまさに第2の親父的存在でした。世間話をして髪を切り終わるとなぜだか引き出しから出てくるガムをくれたり。必ず誰か友達がいて週刊ジャンプのドラゴンボールをみんなで読んでいたものです。
わたくしが高校生になったある日、オヤジに、
パーマってできる?
できるけど。
じゃー横は普通に短くして上の毛だけ流れるようなパーマにしてー。
週刊ジャンプの当時流行っていたスラムダンクの宮城リョータを見せてこんな感じで。
まっ、あくまでもイメージですんで。
スポーツマンぽく、ちょい悪系。
まるで髪の毛どうしが遊んでいる感じ。
やってもらいました。
初パーマだったと思います。
出来上がりました。
第一声。 うわー!!!オヤジーーー!!
P君、これ学校大丈夫か?
出来上がったのは横の毛はまあ普通の短め。
上の毛は流れているとは程遠いパンチパーマの少し長いやつ。
わたくしは不良ではなく、いわゆる普通。勉強もスポーツも全てに関して、
可でも不可でもなく人より抜きに出ているものはなく、かと言ってなんにも出来ないわけでもない、中の中ボーイでした。
そんなわたくし、極悪に変わりました。
お、や、じーーー。大丈夫な訳ないじゃーん。
とりあえず学校には行け!もし怒られたらもういっぺん、ここに来い。タダで切ってやる。
お、や、じーーー。 人ごとじゃーん。
次の日渋々登校いたしました。押忍。
校門で先生に呼び止められました。押忍。
血相変えて続々と先生が来ました。押忍。
覚悟を決めました。 押忍。
担任の先生がお前どうしたー!
何か悩んどるんかー!
何があったんだー!
え?
床屋に失敗された。
経緯を説明しました。
先生達はなんだ。焦ったわ。って言って職員室に帰っていきました。
え?おーい?心と心のぶつかり合い的なやつはないの?
当時はロン毛が流行っていた中のこれ。
学校では時の人になりました。
そうしてオシャレを求めて早さを求めて、
大人の階段を登ってきましたとさ。